BLW離乳食と食育実践予防歯科の離乳食の違い

目次

離乳食を始める前に知っておきたいこと

赤ちゃんとの食事の時間はとても大切なものですね。
”離乳食”で調べてみると、手づかみ食べ”がよいと目にすることも多くなりました。
その分、わが子にどんなやり方で始めたらいいか迷う方も多いと思います。

赤ちゃんは離乳食を通して、少しずつ食べることを覚えていきます。
今回はお子さんが初めての離乳食を食べる前に、ママやパパが知っておきたいことをお伝えします。

赤ちゃん主体の手づかみ食べがおすすめな理由

離乳食を始める方法はいくつかありますが、食べることが上手になるように、ホワイト歯科クリニックでお伝えしているのは、スプーンから始める手づかみ離乳食。赤ちゃんが主体になる手づかみ食べがおすすめです。
理由は以下のとおりです。

お口の発達を促す

赤ちゃんが自分で食べ物をつかむことで、食べるための舌や口の筋肉の発達が促進されます。
特に自分の目で見たものを掴んで口へ持っていくことで、目と手と口の協調運動が身についていきます。

好き嫌いが少なくなる

赤ちゃんが自分で食べ物をつかんで口に運ぶことで、食べ物に対する好き嫌いが少なくなります。
自分で手に触れたもの、選んだものを自分の意志で食べる行動に繋げていくので、食べ物への興味関心がわき、食べる意欲が向上します。
どんなものをどんな状態で出すかにもよりますが、スプーンでママに食べさせてもらう場合と比べて嫌いなものが少ない印象です。

食べ物の選択肢が広がる

赤ちゃんが自分で食べ物をつかんで食べることで、食べ物の選択肢が広がります。
ママに食べさせてもらうと、”自分で選ぶ=考える”機会がかなり少なくなってしまいます。
極端に言えば、選択する経験を奪っているといってもいいかもしれません。
手づかみで赤ちゃんなりにいろいろ考えながら食べることは、親にとっても様々な食材の幅を広げることにも繋がります。

親子のコミュニケーションが深まる

赤ちゃんが自分で食べ物をつかむことで、親子のコミュニケーションが深まります。
食事の場面は普段のお世話の場面とまた違った意味合いを持ちます。
手づかみができてこれば、じっと傍で食べるお世話をする必要はありません。
赤ちゃんが手づかみして食べることでママも一緒に食べて食事の時間を共有していきましょう。
一緒に食卓を囲んで食べることは、赤ちゃんにとって大人の食べる様子をみたり、会話をしたりとたくさんの学びの場面にもなります。何より、つきっきりの離乳食のお世話をしなくていいので、ママの気持ちにゆとりが生まれます。

食べ物に対する興味・関心が高まる

赤ちゃんが自分で食べ物をつかんで食べることで、食べ物に対する興味・関心が高まります。
離乳食が始まると、赤ちゃんには、目の前に出されたものが食べ物かどうかの認識は食べる経験を得ないと見ただけではまだわかりません。
まずは目の前の食べ物を見てもらうことが大切です。
その際、多くのものを奥のではなく1つ、2つ、3つと離乳食ステップに応じて少しづつ増やしていきましょう。
赤ちゃんは興味を持ったものをまず見たものを触って確かめ、口に運んで安心安全を確認するので、触ることは口に入れる事よりも先にとても大切な確認行動になります

食事の時間が楽しくなる

赤ちゃんが自分で食べ物をつかんで食べることで、食事の時間が楽しくなります。
自分の興味関心があるものだからです。
知らないうちに食べ物が口に運ばれてたり、中に放り込まれてたりは不快でしかありません。
手づかみ食べは自分の興味持ったものを自分の意志で食べるのでその分、楽しいのです。
特に手で触ったり、握った感触は赤ちゃんにとって新発見で楽しいもの。
最初はうまくつかめなくても、力加減を学習することでうまくつかめる喜びや、口に運んで食べられる喜び、経験する味わいなど、赤ちゃんにとって喜びが広がっていきます。

歯科的観点から見た手づかみ食べのメリット

歯科的視点から見た手づかみ食べのメリットには、次のようなものがあります。

唾液の分泌が促進される

食べ物を手で掴んだものを口の中に適量を取り入れることで、口の機能をしっかりと使えるため、口の中で唾液の分泌が促されます。唾液は、口腔内を清潔に保ったり、粘膜を保護したり、歯を守る役割があります。

舌の発達が促進される

手づかみ食べをすることで、一口量を覚え、舌を動かして使うことができてくるので、赤ちゃんの舌の発達が促進されます。舌の筋肉が鍛えられ、次第に発音や飲み込みの力がついていきます。

味覚が育つ

手づかみ食べで一口量を学ぶことで、唾液の促進や舌が動かせるようになることで、
食べ物の味を味わうことができる。
一口量が多かったりで、早飲み傾向にあると味わいも感じにくくなる。

食育実践予防歯科®の手づかみ離乳食とBLW離乳食の違い

よく聞くBLWって?

手づかみといえば、、、ということで最近耳にして気になっている方もいると思います。
BLW離乳食は、補完食という考えのもと、赤ちゃん主導を基本としながら手づかみ食べをしていきます。
何を選んで食べるかは赤ちゃんが選択しながら手づかみを進めていきます。

食育実践予防歯科の手づかみ離乳食とは

手づかみで離乳食(固形)をいきなり始めるのではなく、スタートは、赤ちゃんに唇を閉じて食べ物を捕らえる事を身に付けてもらいたいため、まずは流れのよいテクスチャーのものをスプーンで唇をとじて自分で取り込むことができた上で、手づかみ食べを始めていきます。
スプーンも手づかみも、食べるペースは赤ちゃん主体で行っていきます。
大人は必用なところだけの離乳食サポートをすることが大切になってきます。


手づかみなのになぜスプーンから始めるの?→詳しくはコチラの記事へ

どちらがいいの?

スプーンから始める食育実践予防歯科の離乳食とBLW、同じ手づかみならどちらがいいのか悩みますよね。
赤ちゃんは食べることの初心者ですので、安心安全に始めたいなと思っています。


それには自分で口を閉じて食べ物を捕らえる事や、それを無理なくスムーズに飲み込みができることを確実に身に付けていくために、ホワイト歯科クリニックではスプーンから始めるスローステップで行う、食育実践予防歯科の手づかみ食べをおすすめしています。


これは、クリニックの付帯施設として離乳食カフェをオープンし、10年近くに渡り赤ちゃんの食べ方をカフェを通して観察してきたからこそ、自信をもってお伝えサポートすることができることです。
離乳食については、現在も「食育の森研究所」にて赤ちゃんの離乳食の観察・検証を続けています。

ただし、赤ちゃんが食べられる体の発達ができている場合、BLWでも手づかみをする機会が多くあることで、その時に合った食べ方を進めていくこともできますので、どんな離乳食をしていきたいかを考える前に、まずは
赤ちゃんの体やお口の成長発達が食べるために伴っているかを日々の中で確認することが大事です。

そして、親子で、安心安全に進められる離乳食を選択していきましょう。

手づかみ食べのポイント

手づかみ食べをする場合には、以下のポイントに注意することが大切です。

十分につかめる大きさにする

赤ちゃんが食べ物をつかめるよう、十分に大きな大きさに切って提供することが要です。
小さすぎるものは離乳食を始めたはかりの手づかみ食べでは、掴むことがかなり難しくなります。
ここでいう十分な大きさとは、掴みやすい(握りやすい)スティック状です。
赤ちゃんの手の大きさから1センチ出るくらいの長さを用意してみましょう。

やわらかいものから始める

最初の最初は、以前別の記事でお伝えしましたが、おもゆをスプーンから始め、野菜のペーストなどがスムーズに飲み込めるようになってから、とてもやわらかく煮た野菜から始めましょう。
おもゆは唇を閉じて飲み込む経験にも扱いやすいので赤ちゃんも口なじみしやすい食材です。

最初のころは噛む機能がまだまだできていないので、舌での押しつぶしが難なくできる程度のやわらかさで確実に押しつぶすことをたくさん経験させていきましょう。
消化吸収もまだまだ未熟なので、押しつぶせることは胃腸にとっても大切なことになります。
押しつぶせないものは、丸飲みになりやすい傾向から消化不良に繋がるので、
食材の形態や切り方など、調理にも注意が必要です。

目の前に一度にたくさんの食べ物を置かない

 一度にたくさんの食べ物を出して並べると、赤ちゃんが早くいをしたりして必要以上に食べ過ぎてしまう可能性があります。
赤ちゃんは満腹感をすぐには感じにくいので、食べる様子を見るためにも一品から始め、次第に2〜3種類の食べ物をだしていきましょう。
スタートは食べられる食材も少ないですので、その中から赤ちゃんが自由に選びやすくなるような、配膳も大切です。

食べ物の形状にも注意

先にもあげたように、掴みやすいことが大切です。
食べ物の形状が違うだけでも掴みにくかったり食べにくかったりすることに繋がってしまします。
特に食べさすくするために良かれと刻んだ食べ物は実は舌で押しつぶせないので、食べにくいものとなって今します。赤ちゃんが自分でつかめる程度の大きさと形状の食べ物がおすすめです。
まずは赤ちゃんが一番持ちやすいスティック状にしてみましょう。

手づかみ食べを始める前に

手づかみ離乳食を始める前に、確認すること、注意が必要なこと。

アレルギーチェック

赤ちゃんがアレルギーを持っている可能性がある食材もあるので、注意が必要です。はじめて与える食材は、少量から始めて様子を見ましょう。
アレルギー症状が出た場合は速やかに小児科で処置を受けましょう。
アレルギーに備え、初めての食材などを採る時は夜間など病院がやっていない時間帯は避けて行うことをおすすめします。

安全面の確認

手づかみ食べをする場合には、食べる環境の安全性も大事ですが、特に離乳食食材の調理の仕方、大きさや形状にも注意が必要です。また、赤ちゃんが誤って食べ物を詰まらせないよう、常に目を離さないようにしましょう。

まとめ


今回は、ふたつの離乳食の違いについてお話しました。
手づかみ離乳食は、赤ちゃんが自分で食べることで、食べる力や咀嚼力がつくだけでなく、食べ物の色や形、香りや味などを五感で感じることができる成長にとって大切な食べ方です。
赤ちゃん自身が食べることで、食べ物に対する興味や好奇心が高まり、食事の時間が楽しくなる要素もたくさんつまっています。


2つの手づかみ離乳食についてお伝えしましたが、大切なのは、スプーンから始める場合でも、最初から手づかみでも、赤ちゃんの食べ方を尊重することです。
これはスプーン食べだけの進め方でも同じことが言えます。
何をどう進めていくかで、お子さんのお口や食べる意欲が変わっていきます。

離乳食を始める際には、はじめから手づかみの離乳食と「スプーンから始める手づかみ離乳食」の違いを理解し、赤ちゃんに合った方法で進めることが大切です。

ホワイト歯科クリニックでは、オンラインで手づかみ離乳食教室を開催しています。
赤ちゃんとの食育について不安な方は、お気軽にご参加ください。



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