節電
先日 私の担当患者さんの小学校5年生 男の子との話です。
その子は当医院のスペシャル予防プログラムにずっと通っていて、今のところ永久歯虫歯ゼロです。
お家でのブラッシングはどうかというと、良い時とあまりよくない時があります。
ただ、私がプラークコントロールを機械的にしているので、お口の環境は整っています。
先日来院した時、お母様から
「今日は来る前に頑張って磨いていたようなので見てやってください。」
と言われ、その横で男の子は自信があるのか誇らしげな顔をしていました。
いつものように赤染めをしてみて、ミッキーは驚きました。
本当にばい菌がほとんどついていませんでした。
ミッキーが
「どうやって磨いたの?」と男の子に尋ねると
男の子は
「まずね、ミニミニ歯ブラシで磨いて、そのあと歯ブラシで一生懸命やったよ」
と嬉しそうに話をしてくれました。
高学年になると手も器用に動かすことができるので、かなりブラッシング術は上達します。
そのあと、いつものようにスーパークリーニングをやったのですが、あまりばい菌が残っていないので、当然クリーニングの時間も短いです。
するとその男の子が
「ねえ、ミッキー 節電だね」
ミッキーは??????でした。
その子は続けたのです。
「だって今日、俺が歯磨きがんばったからクリーニングの時間短いじゃん。この機械だって電気使っているでしょ。だから節電だよ。」
すごいです。そうです。節電です。
ミッキーは言いました。
「そうだね。節電だよね。だからまた頑張って磨いてきてね。」
子どもたちの間でも節電という言葉は定着したようです。
月日が流れ、自分たちの生活が安定していまうと、つい震災のことを忘れてしまいます。
これからも私にできること・・・を続けていこうと気づかされた日でした。