SHTAのセミナーに行ってきました
5月15日SHTAセミナーに院長と参加しました。
今回は日大松戸歯学部 葛西教授の講演でした。
葛西教授は矯正の教授で興味深い研究をたくさん行っています。
一昔前は矯正は審美優先で、とにかく歯並びが綺麗になれば、良し・・・とするツイード法という抜歯をする方法がほとんどだったということでした。
しかし、現在は歯並びも予防していこうという考えに変わってきており、がちゃがちゃに歯がなってしまう前にそうならないように、努力するという方法に変化してきているそうです。
私が学生時代に矯正を習った時は、歯並びは遺伝要素がほとんだという考えでした。
でも今は、遺伝的要素と環境因子の療法が影響してしまうという考えということでした。
環境因子では、噛まない食生活ということがとても大きく、今のお子さんたちは歯並びが悪くなる環境因子をみんな持っているということでした。
その講演の中で紹介された、ライオンから出ている DAY-UPガムは噛むトレーニングするガムということで、ミッキーも噛んでみたのですが、とーっても硬く、顎が疲れました。
今のお子さんは、顎を使っていないので、このガムを噛むと顎の筋肉が筋肉痛になって痛くなってしまうお子さんもいるということでした。
普段、全然噛んでいないお子さんの場合、硬くてこのガムが噛めないお子さんもいて、そういう場合はまず普通のガムでトレーニングし、顎の筋肉、機能に噛むということを覚えさせる必要があるということでした。
SHTA療法を行う子にはホワイト歯科でもこのガムトレーニングを、ぜひ取り入れていきたいとミッキーは思いました。
院長が葛西教授に
「1歳6ヶ月検診でもオープンバイトのお子さんがいますが、この原因は環境因子ですか?」
という質問に対して、葛西教授は
「おそらく指しゃぶりが原因ですね」
という答えでした。
オープンバイトというのは、奥歯を噛んでいる状態で、前歯が出てしまっている状態のことです。
指しゃぶりの力はかなりの力で簡単にオープンバイトになってしまうということでした。
小学生でオープンバイトの場合、指しゃぶりにかわる何か癖があり、そういう環境要因もみつけていかないと歯並びは治らないというお話でした。
葛西教授のまとめとしては、歯が生える位置は遺伝で決まっている歯がきれいに並ぶためには環境要因が大きく作用してしまうということでした。
どの話もとてもおもしろく、臨床で子どもたと関わっているミッキーにとっては興味深い話ばかりでした。