赤ちゃんが寝ない理由と解決策:新米ママのための完全ガイド

子育ての中のお悩みの一つに「赤ちゃんがなかなか寝てくれない」「すぐ起きてしまう」など赤ちゃんの眠りについて、多くのママが実感しているのではないでしょうか?
赤ちゃんが寝ない理由はいつくかあります。
眠りを解決すると、赤ちゃんの体や歯並びにもいいことに繋がっていきますので、是非最後まで読んでみて参考にしてくださいね。

目次

授乳(哺乳)について

赤ちゃんが泣いたときに、母乳やミルクをあげれば泣き止んですぐに寝てくれるだろうと思いがちですが、
実は逆に眠りを妨げてしまっていることもあります。

新生児期の赤ちゃんは成長が早く、だんだんと昼夜が分かってくる頃に移行してくると、授乳(哺乳)が睡眠に影響を及ぼすことがあります。
授乳の飲ませ方や授乳頻度を理解して、良質な睡眠になるようにサポートしましょう。

授乳(哺乳)の仕方

授乳の際には、ミルクや母乳を飲ませる姿勢が重要です。
現在の授乳姿勢はどうですか?
赤ちゃんの体勢や吸い付きが良いように配慮しましょう。

それにはまず、普段からママの姿勢が整っていないと赤ちゃんの姿勢も整いません。
産後無理な体力づくりは難しいと思いますので、産院などで多くの方が指導を受けているともいますが、「産褥体操」を毎日行っていくことをおすすめします。


産褥体操をすることで、出産で開いた骨盤や体幹が整ってくるので、安定した授乳姿勢を取りやすくなります。
それにより赤ちゃんとの授乳のポジショニングがしやすくなっていくので、ママも楽になりますよ。
ちなみに、産褥体操は産後やればいいというよりも、ずっと続けていくことが大事といわれています。
子育ては体が資本!
無理せず行える産褥体操で、体を整えていきましょう。


また、沿い乳をされる方も多いと思いますが、なるべく控えられたら控えましょう。
なぜなら、沿い乳の姿勢は一見楽そうですが、ママと赤ちゃんにとっては体への負担がじわじわと大きくなるものです。
ママは沿い乳の姿勢で、体のバランスの偏りが出たり、顎関節症になったりすることもあります。
赤ちゃんは本来の授乳姿勢と異なるので、顔を横にして飲むこともあり、飲みみくさが出たり、浅飲みになったりしやすくなります。

これは、母乳でもミルクでも同じことが言えます。

授乳頻度と睡眠への影響

寝てくれないときに効果的と思われる授乳ですが、授乳の頻度が多い場合、赤ちゃんの睡眠サイクルが乱れてしまうことがあります。

赤ちゃんの1日の適切な授乳間隔を心掛け、安定した睡眠を促しましょう。
離乳食が始まる前あたりまでは、月齢が低いほど、産科で多くの指導があるように泣いたら授乳は行っても構わないと思います。
ただし、一日の平均的な授乳の間隔がでてきたら、「泣いたら授乳」はだんだんとフェードアウトしていくことをおすすめします。


平均的な授乳間隔ができているということは、消化吸収の仕組みができてきて一定の間隔で「おなかが空く」「おなかが満たされる」を身に付けてきているからです。

ですので、そこへおなかが空いていないとき以外に,泣いたから、寝ないからといって授乳をしてしまうと、睡眠リズムが崩れてしまうことにもなります。


特に、離乳食が始まってからの夜起きてしまったときの夜間授乳は、胃腸で消化活動をするために、脳が覚醒してしまうので、赤ちゃんの眠りはもともと浅いこともあり、もし夜中に起きたら寝ぼけているだけという事も、、、。
泣き止ませたくなってしまいますが、抱っこはせず少しの間そっと見守ってあげてみましょう。


また、ママの肌を感じると安心してまた眠りにつく子もいるので、体の敏感ではない部分にそっと触れてあげるのもいいですよ。
おなかなど、からだをトントンすると覚醒してしまうこともあるので要注意です。

抱き方と姿勢の重要性

赤ちゃんの抱き方や姿勢は、眠りに大きく影響します。
正しい抱き方と姿勢を意識してあげることが必要です。
それには、授乳の姿勢と同じく、ママの姿勢が要となります。

そして、赤ちゃんが心地よく安心安全に感じる抱っこの仕方を知っておく必要があります。
抱っこの仕方によっては、体が緊張してこわばってしまうと、抱っこしていてもなかなか寝ない、布団に下ろしたときに起きてしまうという方は、もしかしたら抱っこの仕方が変わると寝かせやすくなるかもしれません。

正しい抱き方のポイント

赤ちゃんの背骨や首の安定を保つために、抱き方には注意が必要です。
適切な抱き方で赤ちゃんに安心安全感を与えましょう。
ポイントは、赤ちゃんはまぁるい姿勢が安心ということです。

おむつなどのCMで、赤ちゃんの背中は『Cカーブ』と耳にしたことがある方も多いかと思いますが、
赤ちゃんの体はまぁるく抱っこしてあげると安心を感じます。
抱っこしても反ってしまったり、ピーンと手足が張ってしまうようであれば、Cカーブがとれていなくて、不安を感じたり体に緊張が起こっているかもしれませんね。

赤ちゃんの体が不安定にならないように、ママとの肌面積を多くとるような密着する抱っこを意識してみましょう。

ホワイト歯科クリニックでは、レスキューナースであり抱っこのスペシャリストである辻 直美先生に、先生がお伝えしているまぁるい抱っこについて学ばせていただきました。
抱っこだけではなく授乳指導もされていますので、教室に参加されて寝ないお悩みがより解消しやすくなると思います。

抱っこしても泣き止まない寝ないの参考に、テレビでも取り上げられたコチラのまぁるい抱っこの動画もご参考下さい。

歯科医院では直接授乳指導や抱っこ指導をすることはできませんので、辻先生の教室をご紹介させていただいております。

赤ちゃんの姿勢と睡眠の関係

赤ちゃんの姿勢が寝つきが悪くなったり、浅い眠りになったり、寝不足につながることもあります。
寝かせるときの姿勢について理解するのと同時に、赤ちゃんの生活に寄せた快適な睡眠環境を整えましょう。

寝かせ方のコツ

赤ちゃんの寝かしつけは、ママにとっても大切な時間です。
と同時に、早く寝かしつけたい!寝てほしい!と決戦の時間になっていることが多いかもしれませんね。
寝かしつけ、ママが緊張したり気が張っている時間になってしまうと、赤ちゃんにも伝わってしまいます。
意外とママが寝落ちしちゃってるとあんなに寝なかった赤ちゃんがいつの間にか、スヤスヤ寝ていた、、、なんてことありませんか?
ママが寝落ちしたことでリラックスした結果、赤ちゃんが安心を感じて眠りについてくれたのかもしれませんね。


抱っこから布団におろす時も、ちょっとしたポイントがあります。
赤ちゃんとママの抱っこ密着感を離さずに、そのままゆっくりおろしていきます。
頭や上半身から置いてしまうと、よく背中スイッチと言われますが、目が覚めてしまうことも。。。

ママの体は赤ちゃんの体から離さずに、お尻からそっとつけていきましょう。

そして、お尻・背中はつけたまま頭をゆっくりおろしていきます。
置いてもすぐに体を離さずに、そのまま10秒くらいしてからゆっくり離れると、目を覚を覚ましにくくなるようですよ。

*筆者も子育ての際、実感しました☆

他にもポイントはあるので、詳しくは、辻 直美先生の赤ちゃんが寝た後のおろし方動画を見ていただくとと分かりやすいので、参考にしてみてください。

また、お布団が硬いとCカーブが安心できる赤ちゃんにとっては、体がしんどいかもしれません。
寝床の調整を事前にしておくことも大切です。


お昼寝に関しても、タイミングやママと赤ちゃんのリラックス法を工夫し、スムーズに眠りつけるようにるよう目指していきましょう。

お昼寝のタイミング

お昼寝のタイミングを理解することで、赤ちゃんの眠りのリズムを整えることができます。
ある程度の規則正しいお昼寝を心掛けましょう。
寝すぎてしまうのは、生活リズムを崩れてしまうことに繋がります。
夜にたくさん寝るリズムが作れるように、昼間や朝の寝かせすぎには注意です。

寝かしつけのリラックス法

赤ちゃんがリラックスして眠りにつけるような方法を取り入れましょう。
赤ちゃんとママだけの時間の時は、赤ちゃんの時間軸に合わせてゆったり過ごすことも大事です。
テレビやスマホなどはつけすぎないように注意しましょう。
大人には何でもない日常の生活音が赤ちゃんにとって刺激的すぎることもあります。
外部の感覚が入る時間と休める時間を意識していくと、オンとオフを作りやすいですよ。

お風呂やベビーマッサージなど、寝かしつけに適したリラックス法などもいいですね。

寝かしつける前に、ママの体の緊張を解くことも大事です。
抱っこする前に数回ジャンプしてみたり、肩を持ち上げてストンと落としてみたりを何回かすると、
一時的に体のこわばりがほぐれで体がリラックスします。
そして、鼻からゆっくりと深呼吸してみるのもよいでしょう。
鼻で呼吸することで、酸素がたくさん取り込めてリラックス神経が働きます。

離乳食と睡眠

離乳食の導入によって赤ちゃんの食生活が変わり、それにより睡眠にも影響を与えることがあります。
適切なタイミングや睡眠との関係性のについて理解しましょう。

離乳食の導入タイミングと睡眠パターン


授乳でもお話ししましたが、胃腸が働きだすと脳が覚醒するので、離乳食を導入する際のタイミングを考慮して、睡眠リズムに適した離乳食スケジュールを考えていく必要があります。
また、食材や調理での急な食事の変化は赤ちゃんの体調や睡眠に影響を与えることがありますので、お口とからだの発達に合わせた進め方食べ方も大事な要素になってきます。

睡眠に影響する離乳食の食材

赤ちゃんの睡眠に影響を及ぼす食材には、砂糖やカフェインが含まれるものがあります。
もちろん、カフェインは与えることはほぼないと思いますが、お茶などは微量でも含まれるものもありますので、お気を付けください。
水分補給は、水か麦茶がおすすめです。


離乳食でも、後期あたりになると調理によっては使う方もいるかもしれません。
しかし、濃い味は味覚形成のためにもお口の環境的にもまだまだ避けていただきたいなと考えます。
これは、離乳食に限らず赤ちゃん用の飲み物やおやつ系も同様です。

乳歯の歯並びと睡眠の関係

もし、抱っこから赤ちゃんが眠りにつくときにCカーブではない抱っこになっている場合、赤ちゃんのお口が開きやすい状態になります。
そのことに気付かずに、この習慣が続いてしまうと、お口を閉じることが少なくなることで、乳歯を本来の位置に導いてあげることができなくなってしまいます。
その結果、乳歯の歯並びにもなにかしらの影響が出てくることは間違いありません。


また、お口が開いてしまうことで、お口ポカン(口呼吸)を習慣づけてしまうため、眠りが浅くなることが言われています。
沿い乳をしていると、口呼吸のなりやすさもそうですが、どうしても顔が一定の方向に向くことが多くなり顎の発育にも影響をもたらすため、やはり、将来的な歯並びのリスクが予想されます。


沿い乳をしてはいけないという事ではありませんが、その際、赤ちゃんが眠りに付いたら、お顔をそっと真ん中になるように仰向けに整えてあげましょう。
顎が上がっていれば、少し引いてあげるとお口が自然と閉じやすくなります。

乳歯の生える時期と睡眠

乳歯が生える時期には、赤ちゃんが不快感を抱えることがあります。
歯の生えてくる感覚で睡眠にも影響を与えることがあるようです。
そんな時は、日中に歯固めや歯ぐきのマッサージなどしてあげるのもよいでしょう。


歯が生えてきそうな時期は、寝ぐずりが起こるかも。。。と心構えておくとそれだけでもママも不安になりにくいかもしれませんね。

乳歯のケアと快眠のコツ

一見眠りと関係なさそうな、お口へのアプローチや乳歯のケアは、実は繋がっていたりもします。
普段からお口の中を触ったり、歯が生えてきたら歯みがき時に確認することを、まずは毎日でなくてもいいのではじめていきましょう。
赤ちゃんが触られ慣れてくれるので、先々の仕上げ磨きにも困らなくなりますよ。

触ること、歯みがきすることが気持ちいいと感じてもらいましょう。

歯ぐきマッサージをしたら、歯みがきをしたら寝るというルーティーンをつくることで、
赤ちゃん自身に知ってもらうことも大切です。
赤ちゃんお口の健康も保ちながら、快適な睡眠環境を整えていくことで、睡眠にまつわるお悩みが解決に繋げていきましょう。

ホワイト歯科クリニックでは、赤ちゃんの歯磨きやマッサージのポイントを『むし歯ゼロゼロ講座』でお伝えしています。
親子で参加できますので、快適な睡眠をサポートするためにも是非参考にしてみてくださいね。

まとめ

授乳については、飲ませ方や頻度の重要性に触れ、睡眠との関連性を解説しました。
正しい抱き方と赤ちゃんの姿勢についても忘れずに意識し、快適な睡眠環境を整えるよう心掛けましょう。
寝かせ方のコツについては、お昼寝のタイミングやリラックス法を提案しました。

できることを見つけて無理のない範囲で取り組んでみましょう。

また、離乳食の導入タイミングと食材の選び方による睡眠への影響にも改めて気をつけてみてください。
さらに、乳歯の生えるタイミングやケアが睡眠に与える影響についても触れました。


様々な「赤ちゃんが寝ない」理由と解決提案をしましたが、いつも頑張っているママと主婦業を、
ちょっと”いい加減”に手を抜いてみてもいいかもしれません。
ママの体と心がリラックスすることが赤ちゃんの生活や睡眠にも繋がっていくのではないかなぁと
多くのママと赤ちゃんを見てきて感じています。

赤ちゃんが寝ない問題は個々の状況によって異なりますが、これらの理由と解決策を把握することで、ママたちが少しでもより安心して子育てに取り組むことができることを願っています。
新米ママたちが、赤ちゃんとの素敵な時間を楽しむ一助となりますように。

★お口や離乳食など子育ての中のお悩みがありましたら、お気軽にホワイト歯科クリニックへご相談ください。
 「ベビー相談日」に担当歯科衛生士が個別に承ります。
詳しくはコチラをご覧ください。

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